

毛穴ケア

毛穴ケア
第一印象に大きな影響を与えるのが「毛穴」の状態です。「毛穴が開いている」「毛穴の黒ずみが気になる」 という方のために、毛穴のお手入れについて解説します。
毛穴には「皮膚を守る」という重要な役割があります。皮脂腺から分泌された皮脂は、毛穴から排出されて皮脂膜をつくります。皮脂膜は、肌から蒸散する水分の量をコントロールすることで、肌のうるおいを守っています。また、顔は紫外線をはじめとしたさまざまな刺激にさらされてるため、皮脂腺が発達しており、目立ちやすいのです。
皮脂腺から分泌される皮脂の量が多いために、開口部が広がった状態です。乾燥から肌を守るために皮脂の分泌量が一時的に増えてしまう場合もあれば、持って生まれた肌質で皮脂の分泌量が多い場合もあります。
また、過剰に分泌された皮脂が酸化すると、毛穴だけでなく肌全体に赤み(炎症)を引き起こすこともあるため、適切なお手入れをすることが大切です。
皮脂と古い角質が混ざり合って固まり、毛穴の開口部に角栓ができた状態です。クレンジングや洗顔を怠ると、皮脂や古い角質、毛穴のメイク汚れが結合し、取り除きにくい頑固な角栓となります。
白毛穴が進行し、角栓が毛穴の開口部を押し広げた結果、空気に触れた皮脂が酸化して黒ずんで見える状態です。
白毛穴も黒毛穴も角栓が毛穴に蓋をしてしまっている状態で、これが進行するとニキビへと悪化することがあるため、早めに改善する必要があります。
毛穴が目立つからといって、角栓を無理やり剥がそうとすると逆効果になることも……。毛穴を目立たなくするには、日々のお手入れで肌の調子を根本から整え、皮脂バランスをコントロールすることが大切です。
毛穴の開きや詰まりを防ぐためには、肌を清潔に保つことが大前提。メイクを落とさずに寝るのは絶対にやめましょう。
また、クレンジングや洗顔で大切なのは肌をこすらないことです。クレンジング剤はクリームやジェルなどクッション性の高いタイプを使用し、洗顔料はしっかりと泡立てて摩擦を起こさないようにしましょう。ぬるま湯ですすぎ残しのないように洗い流し、タオルで軽く水気を拭き取った後はすぐに保湿しましょう。
→正しい洗顔方法について詳しくは「敏感肌のための洗顔講座 ─洗顔料の選び方から洗い方まで─」をご覧ください。
乾燥は皮脂の過剰分泌につながるため、保湿を丁寧に行うことが重要です。
皮脂の落とし過ぎや紫外線、ストレスなどの影響でバリア機能が低下すると、乾燥肌につながります。その結果、肌のうるおいを守ろうと皮脂が過剰に分泌されてしまいます。そんなときに保湿を怠ると、表面はベタベタなのに、内部はカラカラに乾燥しているという「インナードライ状態」におちいってしまいます。
水分とともにセラミドなどの細胞間脂質を補う化粧水など、保湿効果の高いスキンケア製品を選びましょう。
→正しいスキンケアの方法について詳しくは「スキンケアアイテムの使用順を解説!朝と夜で異なるスキンケアの目的とは?」をご覧ください。
詰まった角栓を無理やり剥がすと、肌に必要な皮脂や健康な角質まで取り除いてしまう可能性があります。このような行為は皮脂の過剰分泌や、ターンオーバーの乱れを招き、かえって角栓を悪化させかねません。また、ピンセットで角栓をつまみ取ると、肌を傷つけ炎症を起こす可能性があるため、絶対にやめましょう。
毛穴の状態をきちんと理解して根本的なアプローチをするのが、毛穴の目立たないつるんとした肌を手に入れる近道です。洗顔や保湿といった基本的なスキンケアを丁寧に行い、健やかな肌を目指しましょう。