

保湿因子

保湿因子
肌の表面には「表皮」があります。肌のうるおいを保つ3つの「保湿因子」は、表皮のいちばん上の層の「角層」にあります。この角層が、肌のバリア機能において大きな働きをしています。では、3つの保湿因子を順番に見ていきましょう。
1つめの保湿因子は、角層の表面にある「皮脂膜」です。主にトリグリセリドや遊離脂肪酸、スクワランなどで構成され、肌全体を覆いながら保護しています。
2つめの保湿因子は、角層細胞の中にある「天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)」です。天然保湿因子は、その半分が肌のうるおいの素でもあるアミノ酸で構成されていて、角層の中で水分を抱え保持する役割があります。
3つめの保湿因子は、肌のうるおいを保つ最も重要なカギともいえる「細胞間脂質」です。角層細胞の間にある脂質のことで、「セラミド」を中心とした脂質が水分を挟み込んで、何層にも重なっています。角層のうるおいの80%以上は、この「セラミド」などの「細胞間脂質」が守っています。
肌のうるおいを保つためには、「皮脂膜」「天然保湿因子(NMF)」「細胞間脂質」の3つがそれぞれ役割を果たすことが重要です。その中でも細胞間脂質のセラミドの維持が、肌のうるおいを保つ上で非常に大切です。