

角栓ケア

角栓ケア
毛穴を目立たせ、肌の美しさを損なう要因となってしまう角栓。一度ケアしてもまたできてしまう可能性があるため、角栓は「つくらない」対策が必要です。この記事では、角栓ができてしまう原因や角栓を防ぐ方法を紹介します。
角栓は、不要な角質や過剰に分泌された皮脂、うぶ毛などが混ざり合って毛穴の中に残ってできた、毛穴をふさぐ栓のようなものです。
鼻の頭にできやすく、酸化すると黒っぽくなって目立つうえ、炎症によって赤みを引き起こすこともあります。
角栓をつくらないためには、原因を知っておくことが重要です。主な原因は4つあります。
紫外線や乾燥によって肌がダメージを受けると、皮膚ターンオーバーが乱れてしまいます。すると不要になった角質がうまく剥がれ落ちず、毛穴に詰まり、角栓ができてしまいます。
→皮膚ターンオーバーについて詳しくは「肌のターンオーバーとは?ターンオーバー周期を整えて肌荒れを予防しよう!」をご覧ください。
皮脂が過剰に分泌されると、スムーズに排出されず毛穴を押し広げます。この皮脂が不要な角質やうぶ毛と混ざることで毛穴を詰まらせ、角栓をつくってしまうのです。皮脂の過剰分泌は肌の乾燥や誤ったスキンケア、生活習慣の乱れなどによって起こります。
化粧下地やファンデーション、日焼け止めなどが十分に落ちずに肌の表面に残ってしまうと、古い角質や皮脂と混ざって毛穴に詰まり、角栓になります。メイクを落とさず寝てしまったり、メイクを落としきれなかったりする場合は要注意です。
顔をゴシゴシと洗う、1日に何回も洗う洗顔方法は、肌を傷つけ乾燥を招き皮膚ターンオーバーを乱れさせる原因になります。
一方で肌へのダメージを心配するあまり「きちんと洗わない」のもよくありません。過剰な皮脂や汗を落とせず、角栓になります。
肌への刺激を避けるほか、皮膚バリア機能を整えて角栓ができにくい肌にすることが大切です。
毛穴に汚れが詰まらないよう、メイク落としと洗顔料でメイクや過剰に分泌された皮脂、古い角質をその日のうちに洗い流しましょう。メイク落としは「メイク」、洗顔料では「皮脂や汗」といったように落とす汚れが異なるため、両方使うことが重要です。
→敏感肌向けのスキンケアの方法について詳しくは「スキンケアアイテムの使用順を解説!朝と夜で異なるスキンケアの目的とは? 」をご覧ください。
角栓ができやすい肌状態にならないよう、しっかりと保湿しましょう。洗顔後は化粧水で肌にうるおいを与え、乳液・クリームで水分の蒸発を防ぎ、肌にうるおいを閉じ込めます。保湿するときはこすらないよう、中指と薬指を使ってやさしくなじませることが大切です。
〈中指と薬指の腹を使ったつけ方〉
肌をみずみずしい状態に保つ「セラミド」が配合された保湿アイテムを選ぶのも効果的です。
→正しい保湿の仕方について詳しくは「保湿の基本を押さえて正しくスキンケア」をご覧ください。
皮膚ターンオーバーを改善するために、十分な睡眠と栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
肌の再生を助ける成長ホルモンは眠っている間に分泌されます。日中、適度な運動をする、ぬるめの湯船につかる、お風呂から上がって体が温かいうちに布団に入るなどを心がけると寝付きがよくなります。
また粘膜や皮膚を健康に保つビタミンB群を含む次のような食材を摂りましょう。
・レバー
・ウナギ、カツオ、マグロ
・卵
・牛乳
・納豆
・乳製品
次の角栓ケアは、肌を傷つけてしまいます。普段、下記のようなことをしていないか、確認しましょう。
角栓を取り除きたいからといって、強い力でメイクを落とすのはNGです。肌に刺激を与え、乾燥や肌荒れを招いてしまいます。
指で無理やり角栓を押し出す、ピンセットで引き抜くといった行為はよくありません。肌を傷めるばかりか、毛穴が開く原因にもなります。
メーカーが定めている使い方を守らずに使用すると、必要な皮脂や角質までとれてしまい、肌を傷めることがあります。使う場合は、用法・用量を守ることが大切です。
一度できたらすぐにでもケアしたい角栓ですが、無理に取り除こうとすると肌に負担をかけてしまいます。普段のスキンケアや生活習慣を見直して、角栓のない肌を目指しましょう。